【特別賞】宮崎情報ビジネス専門学校
学校単位でスポーツ医学検定の受検を必須科目とし、授業でもテキストを活用するといった取り組みが評価されました。
-特別賞受賞の宮崎情報ビジネス専門学校の杉田さんにお話を伺います。まず、受賞の喜びの声を聞かせてください。
宮崎情報ビジネス専門学校 杉田さん(以下、杉田):名誉ある賞をいただきありがとうございます。まずは学生の頑張りが認められたことが、教員の立場として素直に嬉しく思います。そして、学校の取り組みを評価していただけたという点もとても嬉しく思います。
-学校としては、普段どのようにスポーツと関わっていらっしゃいますか 。
杉田:本校には、トレーナーコースとサッカープラスコースというサッカー部があります。実際にトレーナーとしての勉強をしながら、学生本人たちがアスリートとして活動している子も多いため、実際にスポーツを競技しつつ、選手をサポートするための勉強を行っています。
-トレーナーコースには学生は何名くらいいらっしゃいますか。
杉田:1、2年生合わせて30名ほどです。
-ありがとうございます。スポーツ医学検定との出会いや知るきっかけ、あるいは学生を受検させる経緯などをお聞かせください 。
杉田:専門学校では、色々な資格や検定を取得することが学生の目標の一つになります。その中で何かスポーツに関する良い検定や資格がないかと探したところ、インターネット上でスポーツ医学検定を見つけました。内容を見てもやはりスポーツをする上でもサポートする上でもかなり必要となる医学の部分が非常に分かりやすく、授業にも取り組みやすい内容だったため授業で入れさせてもらったというのが最初の出会いです。
-実際にカリキュラムに導入されたのはいつ頃ですか 。
杉田:ちょうど2年前ぐらいからです。
-学生の受検も2年前からスタートしたのですか。
杉田:はい。必須として受けてもらっています。
-受検した学生の声や現場の声はいかがですか 。
杉田: 1年の夏休み前頃にまずは初級を受検し、1年の冬に3級、2年で2級というカリキュラムを組んでいます。やはり入学したての頃は慣れないワードも出てくるため「難しい」という声があります。しかし2年の2級を受検する前には、「1年の頃難しいって言ってたのが懐かしいね。」と話しています。実際にスポーツをやっている子が多いので、「これ 教科書で出てたケガだよね。」などといった会話もよく聞くようになったので、非常に学校としても助かっています 。
-ありがとうございます。では受検した学生は、検定をどのように活かされていらっしゃいますか。学生の様子などをお聞かせください 。
杉田:学生アスリートが多いので自分がケガした時の処置の仕方や競技復帰の段階などの理解に役立っています。また、現場実習では母校の高校総体や大会もカリキュラムに入れていますので、そういったところでスポーツ医学の知識を実際に活かして、ケガの処置やテーピングなどをしています。
-検定のテキストが授業の中で使われるのですか。
杉田:はい。「スポーツ医学」という授業がありまして、そこでは検定の2級3級のテキストと過去問題集を使っています。
-1級もありますが、学生から1級も挑戦したいといった前向きな声もありますか 。
杉田:今年の1年生の中には入学してくる前からスポーツ医学検定の存在を知ってる子もいて、1級も受けられますかという相談が実際にありました。私は1級のテキストも持っているので、そのような上を目指す子たちには1級の内容も個別に教えるなどの活動もしています。
-それではこれからの学校としての取り組み、もしくは杉田さんの思いでもよいですが、これからさらにどのようなことをやっていきたいか、という思いを聞かせてください。
杉田:引き続き 母校での高校総体の大会の帯同などの活動は続けながら、地域のスポーツなどの支援もスポーツ医学検定の知識を活かしながらやれたらいいなと考えています。特に中学校は部活の地域移行がかなり進んできていますので、そういったところでスポーツ医学の知識を持った学生が、スポーツをできる環境を作ってあげられたらいいなと考えています。
-特に宮崎という地域の中で活かしていって活動が広まればよいですね。それでは、杉田さんにとってスポーツ医学検定とは何でしょうか。
杉田:スポーツに 関わる上で非常に大切なものだと考えています。やはりスポーツを楽しむ上で、ケガというものは付き物なので仕方ないところもありますが、生涯楽しんでいく上でスポーツ医学検定の知識というのは必要なものだと思うので、スポーツに関わる全ての人に対する必須のものかなと思います 。
-非常にありがたいお言葉をありがとうございます。こういうお考えがあるから学校としてもこのような取り組みができるのだと思います。最後に、これからスポーツ医学検定を受検しようと考えてる方や検定に興味を持っている方に対して、杉田さんからスポーツ医学検定のよいところやお勧めできるところを教えてください 。
杉田:スポーツ医学検定は級が分かれているところがよいところだと思ってます。初級はインターネットで受検できて始めやすいのがよいところだと思います。スポーツをする人だけでなく、指導者やこれから指導者を目指す人、部活動に取り組む高校生にもぜひ受けていただきたいと思います。
-本日はありがとうございました。特別賞の受賞に心からお祝い申し上げます。