田中姿子さん(ビーチバレーボール)
私の長い競技人生の中で、怪我の事は常に頭の中にあります。
怪我を防ぐためにはどうすれば良いか?怪我をした時にどうするか?この2つの事を常に考えて競技を続けています。
スポーツをする上で、1番大事な身体ですが、その身体について知ることの大切さに気づくのはやはり怪我をした後でした。
リハビリの過程では自分の身体と向き合い、怪我の事などをある程度把握しました。
けれど、怪我をする前に知っていたらと思う事の方が多く、そんな時にスポーツ医学検定に出会いました。
私はスポーツ医学検定2級にチャレンジして合格しました。
この経験を通じてドクター、理学療法士、トレーナーの方々の使う専門的な言葉や、筋肉や腱、骨の動きなどしっかりと頭の中でイメージが出来るようなりました。
身体を知る事で、ちょっとした安心感が得られたり、普段の生活で意識したりと、プラスになりました。
トップレベルのプレーヤーになるため、長く競技を続けるため、スポーツで頑張る人をサポートするため、目的は様々だと思いますが、皆さんも身体やケガのこと、勉強してみませんか?
プロフィール
バレーボール全日本女子として2001年ワールドグランドチャンピオンズカップ3位や世界選手権に出場。
日立ベルフィーユ・NECレッドロケッツ・ディナモ(ロシア)を経て2003年よりよりビーチバレーボールに転向。
2006年ドーハ・アジア大会銀メダル、全日本選手権2004・2006・2009・2011・2012・2015優勝、マーメイドカップ2006優勝、2018年ワールドツアー韓国蔚山大会3位。
2018年9月現在、現役。
工藤公康さん(野球)
青空のもと、楽しそうに白球を追いかけている子どもたちの目は眩しいほどにキラキラしている。この子どもたちは日本の野球界にとっては「宝」であり「金の卵」である。
しかし、残念なことに野球教室に行くと肩や肘の障害で悩んでいる子どもたちの姿を目の当たりにすることも少なくない。子どもたちに「今まで肘や肩を痛めた経験がある人?」と質問すると、半数以上が手を挙げるのが現状である。最も怖いのは、ケガや故障によってプレーを続けることができなくなり、子どもたちの目の輝きが失われること。
この子どもたちを守ることができるのは周りにいる大人たちしかいない。保護者や指導者がスポーツ医学の「正しい知識」を身に付けることによって救われる子どもたちは大勢いるはずである。
スポーツ医学検定にチャレンジし、子どもたちにとっての「最も身近な最強サポーター」がどんどん増えることを期待している。
プロフィール
プロ野球の投手として、通算224勝142敗3セーブ、奪三振2859、防御率3.45の成績を残す。MVP2回、最優秀防御率4回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞3回。2015年~2021年、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの監督を務め、7年間で5度の日本シリーズ制覇。最優秀監督賞3回、正力松太郎賞5回など。野球殿堂入り。現在は、筑波大学大学院の博士課程に進学し、さらに学びを進めていく。
室伏広治さん(ハンマー投)
多くの方が、スポーツ医学の正しい知識を学ぶ機会を得られることを大変嬉しく思います。正しい知識は自分の健康のみならず、周りの人をも健康にします。
是非多くの方に参加していただきたく思います。
プロフィール
陸上男子ハンマー投で、2004年アテネオリンピック金メダル、2011年世界陸上大邱大会金メダル、2012年ロンドンオリンピック銅メダルのほか、数々の成績を収めている。
谷川真理さん(マラソン)
スポーツ選手はトップを目指すほどケガのリスクをともないます。
また、ただやみくもに練習をしてしまうほど怖いものはありません。五輪を目指していた時に腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)、鵞足炎(がそくえん)等々と右ひざを長期間に渡っての故障。走りたくても走れないジレンマは私を含め、陸上選手であれば誰もが経験することです。
その時、自分の膝の知識を得るきっかけにもなりました。
スポーツ医学検定で故障をする前に正しい知識を得ることによって、未然にケガを防ぐきっかけにもつながります。自分の身体のことを知ってより長くスポーツを継続できることを願っています。
プロフィール
マラソンで1991年東京国際女子マラソン優勝、1992年ゴールドコーストマラソン優勝、1994年パリマラソン優勝、札幌国際ハーフマラソン優勝などの成績を収める。平成4年朝日スポーツ大賞受賞、平成21年度外務大臣表彰受賞(地雷廃絶活動に対して)。現在も、マラソンランナー、スポーツコメンテーターとして活躍している。
谷川真理 オフィシャルサイト
成田真由美さん(パラリンピック水泳)
選手は競技に集中すると、自分の体であっても冷静に判断ができない時があります。また、練習を休むことに不安を感じることも多々あります。
なので、体のこと、体のもつ可能性のこと、ケアのことなどをきちんと判断できる人が増えることは、スポーツ界のすそ野を広げることにもつながります。世界に通用する選手を一人でも多く育てるためにも、スポーツを長く続けたい人を増やすためにも、スポーツ医学検定に可能性を感じています。
プロフィール
パラリンピックの水泳で、アトランタ、シドニー、アテネ、北京、リオデジャネイロ大会に出場し、15個の金メダルを獲得(うち13個は世界新記録)。「水の女王」と呼ばれる。現在、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織員会の理事を務める。1996年厚生大臣表彰、川崎市市民栄誉賞第1号、1997年日本身体障害者スポーツ協会特別賞、2000年総理大臣顕彰、2005年パラリンピックスポーツ大賞(最優秀女子選手賞)など。
中竹竜二さん(ラグビーフットボール)
みなさん、スポーツは好きですか? するのが好き、観るのが好き、教えるのが好き、何か手伝うのが好き。そう、スポーツにはさまざまな関わり方があります。何かしらスポーツに関わる全ての人を「スポーツファミリー」として考えた場合、それはとてもとても大きなコミュニティが生まれます。
2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京五輪では、それぞれの立場の人たちが一つの方向へと歩んでいくことが成功の鍵となるでしょう。人々に多くの感動や勇気、喜びを与えてくれるスポーツ。その裏側にはたくさんの血と汗と涙があります。これら3つの要素「血・汗・涙」が競技者の体力、技術、精神力を高めてくれることは確かです。一方で、それらがあまりに行き過ぎてしまうとスポーツはおろか、日常生活すらできなくなってしまうリスクをはらんでいます。その最も大きな原因となるのが「怪我・病気」です。
いまだ、非科学的な根性論のみが主流となっているスポーツ現場も存在しています。そうした環境では、あってはならない怪我や病気が今だに止みません。スポーツの楽しさや価値が日本全体に広がっていくためには、主役である選手の「安全と安心」の担保は必須です。 アスリートが安心してチャレンジできる環境を提供するためには、全ての関係者「スポーツファミリー」が怪我・病気に関する正しい知識を共有しておかなければなりません。
このスポーツ医学検定は「選手の安全」を継続・進化させるための柱となるでしょう。ぜひ、コーチだけでなく、選手自身、保護者、観戦者も正しい知識を持ってスポーツファミリーを広げていきましょう。いまだ、非科学的な根性論のみが主流となっているスポーツ現場も存在しています。そうした環境では、あってはならない怪我や病気が今だに止みません。スポーツの楽しさや価値が日本全体に広がっていくためには、主役である選手の「安全と安心」の担保は必須です。 アスリートが安心してチャレンジできる環境を提供するためには、全ての関係者「スポーツファミリー」が怪我・病気に関する正しい知識を共有しておかなければなりません。
このスポーツ医学検定は「選手の安全」を継続・進化させるための柱となるでしょう。ぜひ、コーチだけでなく、選手自身、保護者、観戦者も正しい知識を持ってスポーツファミリーを広げていきましょう。
プロフィール
早稲田大学ラグビー部主将として、1996年度大学選手権準優勝。早稲田大学ラグビー部監督として、2007年度、2008年度全国大学選手権2連覇。現在、日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクター、U20日本代表ヘッドコーチを務める。